つっぴ君と この夏のお出かけ 2

つっぴ君は、9日、ワールドハピネスへ行ってきました。
家を出る間際まで、せっかくちいちゃくなったのだから壷ごと一緒に出かけようか迷ったのですが、万が一にも迷子にしてはいけないと、ペコちゃんバッジをバッグにつけて出かけることにしました。


お目当ては、もちろんムーンラーダーズさんです。つっぴ君は電気グルーブも好きだから、砂原さんも楽しみだったはずです。でもって、言わずと知れたYMOさん。さらに小山田圭吾さんがYMOさんと一緒に出るらしく、いくら浮かれ気分を嫌うつっぴ君でも、壷で連れて行かれたって文句の言いようのないラインナップでした。


ワールドハピネスは、都心で開催される唯一の夏フェス、大人の夏フェスだそうです。開演から1時間ほど遅れて到着したのですが、会場の夢の島競技場はのんびりまったりムードに包まれていて、すでに芝生にはお昼寝を楽しむ人々の姿がありました。薄曇りの夏の午後、音楽に包まれてのお昼寝とは、なんという贅沢でしょう。9000円とか支払って、この30度に手が届きそうな午後、外出までしてお昼寝とは。
座席代わりのシートも、余裕たっぷりに敷いてあり、ステージの近くへ近くへというガツガツした雰囲気は微塵も感じられません。元ハコご夫婦と私はサブステージからは遠い一番前のブロックの、たっぷり空いた芝生の上にシートを広げて、腰を下ろしたのでした。


野外フェスのお楽しみの一つは、バラエティ豊かな屋台です。私といもうとは前日まで「つっぴ君は、この屋台は外さないだろう」とか「これは食べたがるに違いない」とHPで飲食ブースをチェックしていました。でも初めての野外フェスで勝手が分からず、屋台を冷やかして回る余裕はありませんでした。結局うっかりスチャダラパーのところで串焼きの屋台に並んでしまい、踊りながら串を待つはめになりました。
つっぴ君は以前、新横浜の黒船祭の時、牧場が出していた牛串を食べ「こんな上手い牛串は食べたことがない!!」と、感動していました。何につけ辛口批評のつっぴ君には珍しいことで、今一度感動の牛串をつっぴ君に!と思ったのです。スチャダラパーと引き換えに買った分厚い肉が無骨なまでに長々と連なる串は、これぞ漢の串!というかんじで、我ながら大収穫でした。ただ一つ、つっぴ君が文句を言うとしたら「そのあっさりフレッシュトマトソースはいらん!」だったでしょう。


そんな風にビールにチーズにポップコーン、串焼きを食べては飲むうちに、ムーンライダーズさんの登場となりました。それまでの出演者はサウンドチェックには出てこなかったのに、ムーンライダーズの皆さんは、拍手を受けて登場するや楽器のチェックを始めました。ワールドハピネスの進行はとても手際が良かったのですが、その丁寧に準備された感じを払拭したいのかなぁと思いながら観ていると、その流れで一瞬曲を奏で始めました。「お〜!」と歓声をあげる間もなく、慶一さん一言「以上、モーンライダーズでした」
「えーw」という歓声?を背に袖にひっこむと、改めてムーンライダーズさんの登場です。そんなお茶目を挟みつつ全8曲、夏らしく野外らしくライブらしいパフォーマンスで大大大満足させていただきました!


そして、ラストに登場は Yellow Magic Orchestra with 小山田圭吾, 高田漣, 権藤知彦でした。子供の頃「ザ・ベストテン」で観たYMOです。誰もがピアノでエレクトーンで、縦笛ですら演奏したがった Rydeen です。すごーくコーネリアスっぽいギターを聴き、アンコールに Fire Cracker を聴いて、ワールドハピネスは終わりました。


ムーンライダーズさんとYMOさんの参加を知って以来、どうしても参加したかったイベントでした。元ハコご夫婦が一緒に来てくれて、とても嬉しかったです。つっぴ君はきっとこの曲で踊ってるだろうなぁとか、串焼き屋台に並ぶ私に「間が悪いのぅ」と苦言を呈しつつ牛串は堪能しただろうなぁとか、汗びっしょりかいてるだろうなぁとか思いながら、何回も「来てよかった〜」と思いました。


夢のような一日が終わり、今は「夏は終わった」というリフレインで胸がいっぱいです。
でも、まだまだ終わらないぞー。


冷えたビールがある限り!
http://www.youtube.com/watch?v=wC3oTj2Jk4s