つっぴ君と ファストフードの使い分け

つっぴ君には、各ファストフード店に明確な色分けがあり、そこでのオーダーも決まったものでした。


つっぴ君にとって、マクドナルドとは「安い。大きい。」場所でした。
注文するのは、
一 大きなもの(ビッグあるいはメガとつくものなど)
一 定番の季節商品が出ていたら、それ(グラコロ、月見など)
一 大好きなのでフィレオフィッシュ
一 安くて脂っこい新商品(フリフリチキンなど)
これらのうち、最低2つと、アイスコーヒーかコーラのLです。


つっぴ君にとって、KFCとは「お腹いっぱい食べるには高い」場所でした。高いので冒険はしません。
注文するのは
一 ツイスター
一 フィッシュ2本
一 コールスローサラダ2個
一 その時CMにのっているチキンを2ピースくらい
これに、アイスコーヒーかコーラのLです。


つっぴ君にとってミスタードーナツとは「おやつ」をいただく場所でした。
注文するのは
一 飲茶セット(もちろん米と麺)
一 お総菜系パイかマフィン
一 フレンチクルーラー
これに、アイスコーヒーです。


つっぴ君にとってモスバーガーは「何を頼んだって高いし、待たされる」場所でした。
コストパフォーマンスに待機時間も織り込むつっぴ君にとって、モスは忌むべき場所だったかというとそうではありませんでした。モスでは、つっぴ君は何故か手放しに新商品を注文していたのです。
何がつっぴ君をそのような行動に駆り立てたかというと、モスの新商品の開発・展開が、つっぴ君の嗜好と常に微妙にズレていたからでした。つっぴ君にとって、モスは自分に歯向かい挑んでくる、油断ならない敵だったのです。
無言でものを食べることの多いつっぴ君ですが、モスでは「これ、レンコン?」とか「黒酢、匂いのわりに効いてないのぅ」とか「サワークリームのってるのぅ」と、会話するようにハンバーガーを返り討ちにしていました。
いつもはどんなハンバーガーも瞬殺するつっぴ君が、あれこれしゃべりながらゆっくり食べてくれるので、モスに行くのが、私は一番好きでした。


KFCもモスも、定番メニューの小さめサイズが発売されました。もう少し早く出してくれたら嬉しかったです。でも、きっと倍食べちゃったでしょうね。