つっぴ君と よみがえるローバー

つっぴ君の 遺したローバー。
お義父さんを乗せてエンストしたローバー。
先日、修理に運ばれてゆきました。


そもそもローバーはすでに消滅した車だそうです。
つっぴ君が英国紳士になってしばらくすると、ローバーが確かBMWに売られたり、英国の意地で買い戻されたり、売値だか買値だかが1ポンドだとかというニュースが流れました。つっぴ君は「きゃー」と悲鳴を上げていました。
そして「一生、ローバーに乗り続けるしかないのぅ」と、ともに添い遂げる覚悟を決めたのです。


つっぴ君はローバーを買う時、他にも迷っていた車がありました。
ジャガーもいいのぅ」とか「アルファロメオもいいのぅ」とか「ミニもいいのぅ」などと言っては、夢を膨らませていました。ショッピングモールやMM21地区のようなところで車の展示がしてあると、滅多に人に話しかけることのないつっぴ君が、いそいそと店員さんに声をかけては話し込み、個人情報に厳しいつっぴ君が「お客様カード」にすすんで名前を書き、大きな封筒にいっぱいカタログから見積もりから詰め込んだものをもらっていたものです。


つっぴ君が最終的にローバーに決めた理由は聞いたことがありません。でも、つっぴ君は「釣った魚が一番」というタイプなので、他のかっこいい車がいくら隣を走ろうと「おにいさんのローバーが一番かっこいいのぅ〜」とご機嫌でした。


先日工場に連れて行かれたローバーですが、心配された部品の在庫も確保でき、無事修理されることが決まりました。
早く直って帰って来てほしいと思います。



http://www.youtube.com/watch?v=Xdq0l22SwEc
ラボへ送られるタチコマです。レッカーされるローバーもこんなかんじだったのでしょう。