つっぴ君と、放課後の思い出

つっぴ君は中学時代、ずいぶん楽しく過ごしていたようです。
先日、お友達の帽子や自転車を木にぶらさげていたと書きましたが、お友達の帽子は夜のお店に投げ入れられたりもしたようでした。
仲間と一緒に、先生の移動させるべく、持ち上げようと揺すりまくったこともあったそうです。そういえば「木更津キャッツアイ」で盗んだ車が校庭に埋まっていた時は、ずいぶん嬉しそうでした。きっと「これ、やりたかったのぅ」と思っていたのでしょう。


ずっと前、鶴見付近のレストランでお昼を食べたことがありました。どこでもサラダバーが流行っていた頃です。二人でサラダを好きなだけ盛っていると、つっぴ君がぷぷっと思い出し笑いをして、言いました。中学生の頃、このお店はお肉も食べ放題をしていたというのです。
仲間とともに、このお店を訪れた食べ盛りの中学生たちは、食べ放題を前に二手に分かれました。店内潜入班と店外待機班です。潜入班はお肉をどんどん焼くと、どんどん窓の外へ、窓の外では待機班が、どんどんお肉を受け取り、どんどん食べる、という非常にプリミティブな戦術をとったのです。もちろん見つかって、大目玉を食ったそうでした。
私は「怒られるぐらいですんだんだ・・・」と聞いていても冷や汗が出ましたが、つっぴ君は「楽しかったのぅ〜」と、この食べ放題が葉っぱなんかでなかったら今にもリトライしそうな笑顔でした。
そういう話をしてくれる時の、つっぴ君のあまりに楽しそうな口ぶりや笑顔に、私は時々、自分が男の子じゃなかったことが残念で、少し申し訳ない気持ちになったものです。


お友達がつっぴ君を訪ねてくれて、いろいろ思い出話を聞かせてくれたことがありました。お友達が帰られたあと、お義父さんは「つっぴも、悪いことしてたんだなぁ〜」と一人つぶやいていました。お義父さんに、今聞いた話はほんのジャブにすぎませんよ、とは言えませんでした。



昨日のお土産です。ナイフも帰宅して一息ついている様子です。