つっぴ君と 全日VS新日

つっぴ君は、全日派です。ジャイアント馬場さんを尊敬しているのはもちろん、全日の外国人選手ザ・ファンクステリー・ファンク選手、スタン・ハンセン選手が大好きだったようです。
つっぴ君のお父さんの親戚のおばあさんが、アントニオ猪木さんの家に縁のある方だったそうで、家には猪木さんのサインがあったと言います。でも、つっぴ君は大の全日ファンだったため、お友達にあげてしまっていたそうでした。


そんなつっぴ君が新日の試合も観るようになったきっかけは、初代タイガーマスクの登場でした。
「君は、初代タイガーを知らんからのぅ」と、つっぴ君はしばしば言いました。「アニメと同じ動きをするんやで!?トップロープを飛び越えてリングインするんやで!?コーナーポストに飛び乗って立つんやで!?」つっぴ君には、今も目の前で初代タイガーマスクリングインする様子が見えているかのようでした。
初代タイガーマスクの凄さは観ればわかるというので、私もTSUTAYAで「猛虎伝説」を借りて観たりしました。試合映像のながれる前で寝てしまう私に、また、99の岡村だけを観てタイガーマスクの真似をする私に、つっぴ君は胸の奥から絞り出すようにため息をついていました。


先日、お友達が「中学時代は朝からヘッドバッドで挨拶」と教えてくれました。その頃のお友達とは大きくなってからも「手四つで力比べで挨拶」していたそうでした。大の大人が二人路上で手四つからひとしきりもみ合った後、クリーンに分かれるところまで、きっちり演じて(?)いたそうです。「つっぴ君はたいへん完成度の高いプロレスをしていました」と、その様子を語っていただきました。


子供の頃に学んだことは忘れないといいますが、つっぴ君にとってプロレスがまさしくそれだったのでしょう。つっぴ君は一度、本当にお友達にバックドロップをしてしまったこともあったそうです。「あ!と思ったら、そうなってたの」と言っていましたが、大事にすんで本当によかったと思いました。それもこれも、二人の毎日の練習の賜物だったのだと思います。



妹がこのビデオをプレゼントしてくれました。つっぴ君は大喜びでした。
http://www.youtube.com/watch?v=7WmjrE_S90M