つっぴ君と 川崎球場

つっぴ君は小学生の頃、横浜大洋ホエールズのファンクラブに入っていたそうです。当時ホエールズの本拠地は川崎球場でした。ファンクラブ会員は、会員証で外野席が無料だったので、連れ立って自転車で出かけては、一人入っては会員証をお友達に投げおとし、次から次へと無料で入場していたそうでした。


ファン感謝祭にも行ったことがあると言っていました。子供なのをいいことに、ずいぶん野次ったら、ある選手には怒られたけど、ある選手には可愛がってもらえたそうでした。その可愛がってくださった選手は、つっぴ君たちが家にまで遊びに行った時も、嫌な顔もせず相手をしてくれたと話していました。ちゃんと選手名を聞いたのですが、さっぱり思い出せないのが残念です。


川崎市立体育館にプロレスを観に行ったことがありました。公園の駐車場に車を止め外に出てみると、街中と違って周囲がずいぶん広々していました。つっぴ君は「あれ、競馬場」と大きな建物を指差し、「こっちが川崎球場、懐かしいのぅ」と、また向こうを指差しました。
小学生のつっぴ君はいつもかぶっている野球帽に、駄菓子屋で買った野球チームのピンバッジをつけていました。真っ黒に日焼けしていて、のっぽでやせっぽっちでした。お友達と一緒に自転車に乗って、ここまで来て、そしてずるして入場したり、野次って怒られたり、可愛がってもらったりしていたのでした。


つっぴ君と 川崎球場、で、すかさず「FMW?」と思った方には申し訳ありませんが、FMW川崎球場に観に行ったことはありません。駒沢体育館には、母からもらったチケットで行きました。
つっぴ君は、FMWの小芝居をいつものように声を殺して笑いながらみていました。