つっぴ君と 肉食系大盛り

つっぴ君は、お肉類が好きでした。
それではステーキが大好きかとか、しゃぶしゃぶやすき焼きの食べ放題に行きたがるかというとそうではありませんでした。


コストパフォーマンス面から、お肉食べ放題より長崎ちゃんぽんやCoco壱番屋でおなかいっぱいになったほうがいいということもありました。丸ごと肉より、ハンバーグの大きいのの方が安いということもありました。事実、わらじハンバーグとの衝撃の出会いは忘れられないらしく、何度も「大きかったー、大きかったんやでー」と話してくれていました。固まり肉をがっつり食べるという計画は立てても立てても、つっぴ君に「NO」と言われました。


しゃぶしゃぶの食べ放題に行ったとき、「お代わり頼もうか?」と聞く私に、つっぴ君は「マロニーちゃん二人前」と答えました。健康的に野菜もいっぱい、きのこもいっぱい、そして好きなだけお肉を食べてもらおう!と思っていたのに、意外な伏兵マロニーちゃんに私の「よかれと思った」野望は打ち砕かれたのです。
確かに日頃「マロニーちゃんはデンプンだからダメ。緑豆春雨にします」と言って、マロニーちゃんを我慢させていました。でも、しゃぶしゃぶの食べ放題に来て、このオーダーはあり得るでしょうか。「マロニーちゃんと、お肉も頼もうね」と言って、私はお肉も注文しました。


つっぴ君がまだ若手だった時、先輩社員さんに大きなお肉を食べに連れて行っていただいたことがありました。とても大きなお肉で、普通一人では食べきれないということでした。こいつなら食べられるのではないか、俺なら食べられますよ、ということで、ごちそうになることになったのだそうです。永福町の有名なステーキのお店でした。仕事を終え、連れ立って向かったお店は満員で、外にまで順番待ちの人の列が出来ていました。つっぴ君たちも列に加わり待っていると、お店の方が待っている間にどうぞ、とポテトか何かを出してくれたと聞きました。


果たしてつっぴ君はその大きなお肉を食べきれたのか。結論から言うと食べきれなかったのでした。「並んでる間に食べ過ぎた・・・」つっぴ君はのちのちまで悔いるとともに「肉、うまかったなぁ〜」と巨大肉の味を思い出してはため息をついていました。


そのお店にいつか行きたいと思っていたのですが、行けずじまいでした。他には「リベラへ行こう」とか「デンジャーステーキへ行こう」という計画をたてはしたものの、やはり実現しませんでした。
永福町で返り討ちにあったことが、もしかしたら忘れられなかったのでしょうか。きっと、とてもおいしかったのだと思います。



Mr.デンジャー松永光弘選手のステーキ屋さんです。
http://www.mmjp.or.jp/CM-SHOP/mrdenjy.html

プロレスラーに人気という評判のリベラです。
http://homepage3.nifty.com/oogui/page1-ribera.html