つっぴ君と ムーンライダーズ

つっぴ君がムーンライダーズを知ったのは、おそらく20歳くらい、「DON'T TRUST OVER THIRTY」が発売された頃だと思います。好きな物は体系的に学びたいタイプのつっぴ君はアルバムやら関連書籍やらを集めておりました。すでに10年のキャリアのあるバンドでしたので、アルバムを探すのも大変だったようで「青空百景がどこにもないんだー」とぼやいていたのを覚えています。


ライブやコンサートにも一緒に行きました。なかでも一番印象に残っているのは、98年の「月面讃歌」の発売イベントです。この時、つっぴ君は最初の入院からやっとの脱出を果たしたばかりでした。
最近なら「行きたい」と言われればどこへでも連れて行ったのですが、当時は私もまだへたれでしたので、いきなりの遠出が心配で仕方ありませんでした。でも、つっぴ君はこの日のために退院したかのような意気込みで「行く!」と言って聞かなかったのです。
会場の赤坂ブリッツは満員で、座席は全部埋まっていました。疲れないように一番後ろで壁にもたれていようと提案したのに、イベントが始まると、つっぴ君はどんどん前へ行ってしまいました。
宇宙服に身を包んでステージに現れたメンバーと、リズムに合わせて揺れるつっぴ君のバンダナの後頭部が、なんだか夢のように思い出されます。


その何年も後、ファンイベントでグッズのオークションがあると聞いた私たちは「あの宇宙服がでるのでは!?」と勇んで代官山へも行きました。残念ながら宇宙服は出ませんでしたが、ポスターを競り落とし、サインも握手もしていただき、つっぴ君は岡田さんとちょっとしたトークなどもして、とても楽しい時間を過ごしました。


一昨年のクリスマスまで、つっぴ君はライブに行っていたのです。


先月のライブでは、お別れの時かけていた曲がアンコールのラストに演奏されました。
今日も(3月18日)ライブがあるのです。やはりお別れの時にかけていた、とても好きな曲があるので、演奏されないかなぁ〜と期待しております。
つっぴ君もきっと来てくれるんじゃないかなぁ。チケット一人分で二人でいけるんだから、かなり便利〜♪と歌わざるを得ない心境です。



オークションで手に入れたポスターです。最近までどなたのサインかわかりませんでした・・・。


探しまわった「青空百景」 今は大きいのも小さいのもあります。