つっぴ君と 季節のうつろい

つっぴ君は、日本の四季を4つとは感じていなかったようです。


朝、必ずいれていたコーヒーは4月頃から11月頃までアイスコーヒーでした。つっぴ君がホットでコーヒーを飲み始めると「あぁ、冬が近いな・・・」と思ったものです。


コーヒーがアイスである間は、ほぼ半袖で過ごしていました。上着を必要とするのは年末近く、それも綿シャツの上にコットンジャケットを羽織る程度でした。

つっぴ君が休日にフリースを着るようになると、もう冬も本番、厚手のジャケットを着る頃には年が明けていました。


食べるものも同じでした。
スーパーから冷やし中華が消えるのが早すぎると憤慨し、「コンビニには、いつまでもおでんがあるのに!」と、おでんにいわれのない敵愾心を燃やしていました。
近所のおそば屋さんでは一年中「鴨せいろ」を頼んでいたので、一度「鴨南蛮」を注文したら厨房から店員さんが出て来て、「鴨せいろじゃなくていいんですか?」と確かめられたほどです。


体型と代謝のよさから暑がりで汗っかきで日常生活に不便もありましたが、とても助かることもありました。
夏は、つっぴ君が大量に汗をかくため、汗と二酸化炭素に誘われるらしい蚊に私がさされることは一切ありませんでした。アースノーマットが空になっているかいないかは、つっぴ君にしかわかりませんでした。
冬も、つっぴ君が大量に汗をかくため、部屋の中がしっとりしていて室温以上に暖かく感じられました。実際、つっぴ君の近くに寄るとほんわり暖かかったのです。


暖房器具とは縁のないように思えるつっぴ君ですが、コタツは別物のようで、顎あたりまで潜り込んでうとうとする姿を2月3月には見ることもできました。つっぴ君の冬は、たぶんこの時期、コタツで過ごす一瞬だったのではないかと思います。



私は寒がりです。
16年くらい前のクリスマスプレゼントの「牛模様のちゃんちゃんこ」まだ現役です。