お仕事

つっぴ君と ぴっかぴかマシーン

つっぴ君は、整理整頓が好きでした。 会社で使っていた私物の中に、黒いトレイがありました。引き出しに入れて、文具類をきれいに収納するためのものです。つっぴ君はこのトレイを買うために、あちこち文房具屋さんを巡っていました。ハンズでつっぴ君がこの…

つっぴ君と 思わぬご褒美

つっぴ君は、バレーボールが好きでした。試合を観るのも好きで、女子バレーを応援していました。 私たちが中学生の頃、日本女子バレーはとても強く大人気でした。中国、ソ連、アメリカと大接戦を演じるのを、テレビの前で夢中で応援したものでした。その時に…

つっぴ君と 新人研修の頃

つっぴ君は、印刷の会社に就職しました。デザインのお仕事に就いたのです。正式な配属前の研修期間には印刷工場へも通っていました。 学生から社会人になるということは、人生の大転換でした。落ち着いていて、たいていのことには動じないはずのつっぴ君です…

つっぴ君と Mac 2

つっぴ君は、お仕事でMacを使っていました。新しくMacを導入してのわからないことだらけの毎日は、楽しいことも多かったようでした。 ある朝のことです。つっぴ君の職場でも、ぽつぽつ同僚の方が出社してきていました。各々がパソコンを起動する中「大変だ!…

つっぴ君と Mac

つっぴ君は、お仕事でMacを使っていました。 入社直後は職場ではMacはまだ使われていませんでした。その頃のものでしょう。まだ若いつっぴ君が、台紙にロゴやダミーの文章や写真を貼って見本を作っている職場での写真があります。また、会社の方からいただい…

つっぴ君と、出勤の憂鬱

つっぴ君は、残業、徹夜はずいぶん頑張りましたが、朝の出勤の時はしょんぼりしていることがよくありました。毎晩遅くまで深夜番組を観ていたつっぴ君は、朝起きるのが大変だったのです。 目覚まし時計のアラームは1時間に4回も鳴るようにセットしてありま…

つっぴ君と 残業友達

つっぴ君は、20代の頃はずいぶん残業をしていました。徹夜も多かったです。 つっぴ君の帰りを待っていると、23時頃に電話がかかってきました。この時間の電話は「徹夜になります。もう寝てください」でした。デスクからかけているので小さい声で敬語でし…

つっぴ君と お仕事のぶつぶつ

つっぴ君は、時々思い出したようにお仕事の話をしました。 ある日、いつもつっぴ君が買った本や雑誌を重ねている場所に「るきさん」を見つけました。「どうしたの?」と聞くと「高野文子っていっても知らなかったから」と、高野文子の画風を見てもらうのに買…

つっぴ君と ホビー仲間

つっぴ君の職場には、モデルガンが好きな方、プラモデルが好きな方、食玩集めが好きな方など、つっぴ君と共通の趣味を持った方々がいらっしゃいました。 時々、会社で昼休みや出勤時に買って来た食玩を開けて、みんなで見たとか、チョロQみたいな戦車の食玩…

つっぴ君と メディアリテラシー

つっぴ君は、お仕事で学んだことを家でも発揮するタイプでした。印刷物にうるさかったのです。 旅行雑誌を手に「ここに行きたい」などと話しかけると、雑誌を受け取り、無言でぱらぱら見た挙げ句、ぽいっと返して言いました。 「浴室は広角レンズで撮影して…

つっぴ君と 師匠としての適性

つっぴ君は、人に何かを教えるのが、たぶん上手でした。 そういう場合には、内容や説明の方法、手順などの準備をし、一から積み上げるように説明していくのが、つっぴ君のスタイルでした。確実に正確に伝えることを大事にしていたと思います。 相手への責任…

つっぴ君と 職業病

つっぴ君は、印刷物のデザイナーでした。 だからでしょうか。印刷物をついつい集めてしまうようでした。 映画へ行くと予告のチラシを何枚も家に持って帰っていました。最初は、その映画がみたいのかな?と思っていたのですが、どうもつっぴ君の趣味ではない…

つっぴ君と 会社でのお仕事

つっぴ君は、会社でちょこちょこ何かの役割をもらっていたようです。 まず、入社してすぐに労働組合の何かになっていました。 休みなのに代々木に行かなくちゃいけないと言うので、何をするのか聞いたところ「プラカード持って歩くの・・・」 デモ行進をしな…

つっぴ君と カレンダー

つっぴ君はお仕事でカレンダーを作っていたことがあります。ある日、母が玄関に下げるカレンダーのいいのがないと話すと、「僕が作ってるの持ってきます」と持ってきてくれました。とても有名な方の作品のカレンダーで、母はたいそう喜んで「すてきねぇ、す…

つっぴ君と 進化するりんご

こちらは、つっぴ君高校2年生の文化祭に出品したりんごの絵です。 高校時代のお友達はもしかしたら覚えていてくれるかもしれません。 こちらは、Macを買って描き直したりんごの絵です。 「これ、これ」と見せてくれました。すごいでしょ!という顔をしてい…